早慶上智受験のための「英英辞典」講座!

こんにちは!
日本初!世田谷区の授業をしない塾
武田塾成城学園前校です!
成城学園前校講師、東京大学大学院生のSです!
今回は「英英辞典」について書いてみたいと思います!
特に早慶上智を目指す人は必見です!
早慶上智の問題といえば……「問題文を含めほぼすべて英語で書いてある」「日本語に訳させる問題がほとんどない」というところに特徴があるでしょう。
ここが国立大学と違うところです。
国立では多くの場合、「下線部を日本語に訳しなさい」というタイプの出題がなされます。京都大学などは今でも「和文英訳」を出題します。そういった学校に対しては「英和辞書」「和英辞書」がないと対応できませんね……。
しかし、早慶上智など、「ほとんどすべてを英語で考えさせる大学」の問題には、できるだけ「英英辞書」で学習していった方が効率がいいのではないでしょうか。いちいち日本語に訳しながら考えていたのではとても時間内に解けませんからね……。
もちろんみなさんの通っている高校では英英辞書を使用しているところもあるでしょう(私もそうでした)。
ここでは、2種類の英英辞書をご紹介します。
まずは「非フルセンテンス系」です。
これはオックスフォード、ロングマン、マクミランなどの一般的な英英辞書で使用されている方式です。
たとえばimploreという単語を引いてみましょう。
【Oxford Dictionary of Englishの場合】
implore |ɪmˈplɔː|
verb [ reporting verb ]
beg someone earnestly or desperately to do something:
【New Oxford American Dictionaryの場合】
implore |imˈplôr|
verb [ reporting verb ]
beg someone earnestly or desperately to do something:
イギリス英語版とアメリカ英語版を比べてみました。定義は同じですね。誰かに何かをしてくれとbegすることです。しかし、発音記号の書き方は違いますね。ここには注意してください。日本の英和辞書はイギリス英語の発音記号に近いかたちで書かれているので、アメリカ英語の辞書の発音記号は、ちょっと読みにくく感じるかもしれません。慣れないうちはイギリス英語の辞書(オックスフォード、ロングマン、コリンズ、マクミランなどです)を使うことをおすすめします。
さて、「非フルセンテンス系」とは別に「フルセンテンス系」の英英辞書があります。これはコリンズ社のCollins Cobuild Learner's Dictionaryというシリーズのものです(上に載せた画像がそれです。紙が日本の辞書より分厚いので、マーカーで色を塗っても裏に透けません)。Amazonなどでは3000~4000円程度で買えます(IntermediateとAdvancedがありますが、大学受験なら前者で十分です。上に載せたものはAdvancedです。4000円ちょっとでした)。
このシリーズのすごいところは、定義を「文」のかたちで書いているというところです。
たとえばimploreはこうです。
implore |ɪmplɔː|
verb
If you implore someone to do something, you ask them to do it in forceful emotional way.
どうでしょうか。imploreするというのはask them to do…と、文のかたちで(つまりSVを伴って)書いてあります。オックスフォードがbeg someone earnestly or desperately to do something:だけだったことを考えると、なんとなく人間味がある感じがしませんか?
ここでいう「人間味がある」というのは、「この辞書を読んでいると、ネイティヴに口頭で説明してもらっているような気持ちになる」という意味です。この良さはコウビルド英英の愛用者にしかわからないと思います。私も最初は抵抗がありましたが、使っているうちに手放せなくなり、app版まで購入しました。2018年の6月ごろには最新版も出版されるようなので、早慶を始めとする難関大学受験生は、この機会にいかがでしょうか?